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日本農業がTOWINGと高機能バイオマス炭「宙炭(そらたん)」を活用した根域制限栽培によるシャインマスカット栽培の実証を開始 栃木県宇都宮市に開園したぶどう圃場*1にて高い生産性と環境負荷軽減の実現を目指す
日本の農産物の生産から販売まで一気通貫で展開し、新たな産業構造を創出する株式会社日本農業(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:内藤祥平、以下「日本農業」)は、株式会社TOWING(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:西田宏平、以下「TOWING」)とともに、高機能バイオマス炭「宙炭(そらたん)」を活用した根域制限栽培によるシャインマスカット栽培の実証を開始しました。
本実証は、日本農業の子会社であるジャパングレープ株式会社(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役:伊集院正之介、以下「ジャパングレープ」)が2024年4月に栃木県宇都宮市板戸町の約4haの遊休農地を活用し拡大したぶどう圃場にて行われており、高い生産性と環境負荷軽減の実現を目指してまいります。
*1:農作物を栽培するための場所のこと
■本実証について
・背景・目的
農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」*2では、2050年までに農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現、輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減する等、環境負荷軽減策の推進が定められています。調達、生産、加工・流通、消費のプロセスにおいて食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現することが求められています。
このたび、TOWINGと日本農業は、それぞれが持つ資源や特徴を生かしながら、2024年3月より栃木県宇都宮市にて、高機能バイオマス炭「宙炭」を活用した根域制限栽培におけるシャインマスカット栽培の実証を開始し、収穫量増加や品質向上に加え、環境負荷軽減によるサステナブルな農業の実現を目指します。シャインマスカット栽培や根域制限栽培における宙炭の使用は本実証が初となり、共同で生育調査を実施いたします。
・TOWINGと日本農業の連携
TOWINGは、地域の未利用バイオマスの炭化物に、TOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養して実現した農業資材、高機能バイオマス炭「宙炭」を開発・販売しています。農地に施用すると、作物の品質や収穫量向上、温室効果ガス排出量削減や、資源循環の促進などが可能となります。また、「みどりの食料システム法」*3に基づき認定された基盤確立事業者として、2023年6月にバイオ炭の農地施用のJ-クレジット*4のプログラム認定を受けています。
日本農業は、「日本の農業で、世界を驚かす」をミッションに、生産から販売までを一気通貫で担い、産業の構造転換を目指しています。日本国内のぶどうの栽培面積が減少傾向にあるなか、高品質な日本産ぶどうの輸出量は増加しており、国内外の需要に応えられる産地形成に取り組んでいます。子会社のジャパングレープが2023年より栃木県宇都宮市の遊休農地を活用し、根域制限栽培のぶどう園地を運営しており、2024年4月に約4haの園地を新たに開園いたしました。
新たに拡大したぶどう園地にて行う本実証では、シャインマスカットの苗木10本に対して、宙炭は125L施用され、14.4kgの温室効果ガス削減が見込まれます。生産性向上に向けた研究開発とともに、持続可能な農業の実現を推進してまいります。
・概要
実証場所 :栃木県宇都宮市板戸町
実証開始日 :2024年3月14日(苗木の定植日)
対象品目・本数:ぶどう(シャインマスカット)・10本
収穫予定 :2025年9月ごろ
*2:農林水産省「みどりの食料システム戦略」(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/)
*3:農林水産省「みどりの食料システム法について」(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/houritsu.html)
*4:経済産業省「J-クレジット制度」(https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/kankyou_keizai/japancredit/index.html)
■ジャパングレープが運営する宇都宮市のぶどう圃場について
・概要
日本農業の子会社・ジャパングレープは、2024年4月に栃木県宇都宮市板戸町にて約4haの遊休農地を活用し、根域制限栽培のぶどう圃場を拡張しました。シャインマスカットを主として約400本の苗木を定植しました。2023年に開園した圃場と合わせ、運営する農地面積は約4.6haとなりました。
当圃場で収穫したぶどうは、日本農業の販路を通じて、国内外に販売していきます。
・根域制限栽培について
根域制限栽培とは、根の分布域を遮根シートとルートラップシートという二枚のシートで制限し、潅水や施肥など効率的に管理できる栽培方法です。従来の栽培方法に比べ小型化した樹体による作業負担の軽減や、樹が整列していることによるシンプルな作業動線など、省力化が図れます。一定の作業のマニュアル化ができ、作業の標準化ができる点も特徴です。
また、定植から2年目で収穫が可能となり、早期多収も見込むことができます。安定した品質のぶどうの収量を増やし、高い収益性を目指してまいります。
ジャパングレープが運営する栃木県宇都宮市板戸町のぶどう圃場
■株式会社TOWINGについて
企業名 :株式会社TOWING
代表者名:代表取締役CEO 西田宏平
所在地 :愛知県名古屋市千種区不老町1番
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学インキュベーション施設
設立 :2020年2月
事業内容:宙炭(そらたん)の製造・販売、導入支援(農地散布向け及び、苗用の培土向け)、宙炭の利用量
に応じた、カーボンクレジットの代理取得・販売、宙炭を利用して生産した作物の販売
■ジャパングレープ株式会社について
企業名 :ジャパングレープ株式会社
代表者 :代表取締役 伊集院正之介
所在地 :栃木県宇都宮市戸祭町2638-12
設立 :2023年8月
事業内容: ぶどうの生産・選果・販売
■株式会社日本農業について
企業名 :株式会社日本農業(英文表記:Nihon Agri, Inc.)
代表者 :代表取締役CEO 内藤祥平
所在地 :東京都品川区西五反田1丁目13-7 マルキビル101
設立 :2016年11月
事業内容 :農産物の生産・加工および輸出・販売、農業経営コンサルティング等
URL :http://nihon-agri.conohawing.com/
公式note:https://note.com/nihon_agri/